Sydney, 2008年9月11日, AEST (ABN Newswire) - オーストラリア市場は、石油・金・銀が再び下落したウォール街による混成の先導を受けた。米国の投資銀行Lehmanが苦境に直面していることからのウォール街における甚大な損失に関わらず、国内の銀行は昨日さまざまな終値をつけた。アナリストは、市場は不安定で、重く混乱していると語った。
オーストラリア株式市場は昨日、再び急落した。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は74.6ポイント・1.5%下落し4,905.46、全株価指数は80.46ポイント・1.6%下落し4,961.44であった。
今朝6時30分、シドニー先物為替の9月株価指数先物契約は、15ポイント・0.31%上昇し4,928であった。
今日のオーストラリアドルは、強めの米ドルと弱めの一次産品価格により0.8000米ドルに向けて引き下げられ、低めで取引を開始した。午前7時、オーストラリアドルは昨日の終値0.8075/79米ドルから下落し、0.7994/98で取引された。午前7時46分には0.7968/7973米ドルまで下がった。
10月納品の原油はニューヨーク商品取引所において昨夜、1バレルあたり101.36米ドルという5ヶ月間での最低水準を記録した。しかし、0.68米ドル下落の1バレル102.58米ドルに落ち着いた。OPECは石油生産を削減することを決定した。これは、原油価格が1バレルあたり100米ドルを上回るよう維持することを目的としていると考えられている。
注目の経済事象と数値
オーストラリア統計局は8月の労働力データを発表する予定である。経済専門家は、オーストラリア統計局からの数値が5,000(0.05%)程度の雇用における小さな 上昇となるものと予測している。
Westpac-Melbourne Instituteによる消費者心理指数は、8月の9.1%の上昇に加えて、9月に7%・6ポイント上昇し92.2であった。指数は昨年9月と比較して20.3%低い水準に留まった。計16.7%の上昇は、過去10年間で3番目に大きな上昇で、この調査が始まった1970年代中旬以来6番目に大きな上昇であった。
Westpac と the Melbourne Instituteは、消費者インフレ期待指数を発表する予定である。
企業合併・買収ニュース
Macmahon (ASX:MAH) は昨日、同社の買収申し入れを9月29日以降に延長する考えはなく、過半数支配において勝利を収めることが困難になりうることを認識していると語った。昨日の終値3豪ドルであったターゲット先 Ausdrill (ASX:ASL) 1株に対し Macmahon 株1.6とするその全仮申し入れは3ヶ月間にわたって実施され、 Ausdrill には少なくとも38万豪ドルの防衛コストがかかっていた。
Nexus Energy (ASX:NXS) は、凍結する国際金融においてより安定した資金状況を実現するために、同社の西オーストラリア Crux 沖石油プロジェクトの25%を、3億900万米ドル(3億8,300万豪ドル)で日本のエネルギー企業へ売却することに合意した。 Nexus はその買主を「安定した、そして財政的に能力のある国際的なエネルギー企業」としている。その買主はオーストラリアにおいて投資または契約のある伊藤忠、双日もしくは三井のいずれかであると考えられている。
Midwest Corp. (ASX:MIS) は水曜日、同社が Sinosteel Corp. の上層部社員2名を役員に指名したと語った。これは、その中国の鉄鋼メーカーがその企業の管理を確保したことによる。 David Law 氏、 Stephen De Belle 氏そして Roger Tan 氏は役員会を辞任し、水曜に実効となった。Law 氏は2003年の同社再構築以来 Midwest における有力株主であり、現在13%の株式を保有している。 Midwest は、退職する役員たちが現在同社の株式60.5%を保有する Sinosteel からの買収申し入れを承諾するかどうかについて、言及していない。
Incremental Petroleum (ASX:IPM) の役員会は株主に対し、同社が「全く条件的で未承諾そして日和見的である」とする Cooper Energy Ltd (ASX:COE) からの申し入れに対し「何も行動を起こさないよう」促した。石油生産業者 Cooper は火曜日、 Incremental に対し1億400万豪ドルの入札を行った。これは、オーストラリアの石油新興企業部門における統合の最新展開であると見られている。
重要企業ニュース
Seven Network (ASX:SEV) の株主は、3億2,000万豪ドルでの株式買い戻しを承認した。この動きにより Kerry Stokes 会長の投票権が50%を超える可能性がある。シドニーにおいて今日開催される臨時総会において、同社の19.4%となる最高4,000万株を買い戻すことに対し、98%を超える票が賛成の投票であった。
エンジニア・不動産サービス業 United Group Ltd (ASX:UGL) は、約8億豪ドル相当のカナダの電力プロジェクトと提携を結んだ。 UGL Infrastructure とパートナーである Balfour Beatty は、カナダの公共事業者 ATCO Electric に対し約7億カナダドルの事業を行う予定である。これは同社がカナダ西部のアルバータ州における電線や変電所を含む高電圧送電システムを改良するためである。
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